私の生涯日誌 その42

2016年  04日 09:50
隣に下宿していた岩城講師が家を出て、私がその後に移り、元いた部屋に同期で寮生活をしていた玉名出身の大森君を呼び入れた。彼は体型通りのもっそり型で地味なタイプ、女性には余り縁が無いだろうと思っていた。

彼が一見真面目な生活を送るもんで、竹田の奥さんが中本の奥さんに「大森さんは本当に真面目なのに、城○さんときたら何しているのか、いつ帰ってくるのか判らない」と愚痴るんだそうだ。

ある日私が夜少し早く帰ったので、いつもの様に大森の部屋の入口を開けようとしたが鍵が掛かっている。私の部屋との境の襖も開かない、声をかけても返事が無い。あれっと思ったけどじっとしていたら大森の部屋の入口がそろっと開く音がして小さな足音が階段向こうの部屋に消えたんだ。

こりゃぁ事件だと思ったね、こちらは未だ寝てなかったので早速大森の部屋の戸を開けたら、今度はスッと開いて真っ暗の中に布団が敷いてあり奴が寝てる。「おい飲みに行くぜ」と連れ出して丸福へ。

「お前やったんか」「うん」「妹の方か」「うん」・・・先輩の恋人か許嫁か居ると聞いていたけど若いんだから仕方ないか。それにしても先住の私を差し置いてけしからん奴だと思ったけれど、相手の娘だって私に早苗がいるのは重々承知していただろうから、見映えが悪くてもこれで良いと思ったのかな、それとも蓼食う虫も好き好きって諺もあるしね。

念の為に言っておくが、例え私の方にちょっかいがあっても、私は一切動じず「駄目じゃないか」と諭しただろうね。据え膳食わねば何とやらって言うのはゲスの言う事だよ、本当だよ。

私もつい中本の奥さんにはこの事を喋っちまってね、奥さんは喜んだわさ、「ほれみなさい、何が大森さんが真面目かね、娘を傷モノにされて」とか何とか喜々として喋ってたけれど、後で竹田さんに話したかどうかは不明、ただ何となく竹田の奥さんの態度が大人しいと言うか愛想が良いと言うか少し気持ち悪かったね。

大森にもお咎め無しのようで、娘のお尻が軽いのを知っていたのだろうね。大森の名前を仮名にしなかったのは今は誰とも音信不通の様だし、知ってる人間は彼と判るだろうけどね。今日の話はこれだけでおしまい、後の事などオラ知らねぇ。
だけどこんな話をバラスなんか、後々の話ながらも大森君との関係が余り良く無かったのが判っちゃうな。

2016_0203大学友人横00222016_0203大学友人横0017
竹田家門前 有田君 大森君 私 田原君中本孝子さん勤務先の女性と三田尻迄サイクリング
2016_0203大学友人横00182016_0203大学雪舟0029
早苗と孝子さんと長門峡へ学友と雪舟の庭で(心字池)


 
             
 
                       

COMMENT 0