連続:サラリーマン生活物語(その3の付属記事)

2015年  08日 22:32
日付を又戻ってこの記事を読む人は居ないと思うので、長崎先輩他旧入丸の方々に読んで戴く「福岡編」を記す。
入丸福岡営業所が支店に昇格してすぐの支店長は石田支店長、少し訥弁で汗かきだったが部下の話を良く聞く会社一途の真面目人間だった。支店長の親戚の石田砕石に私が納めたショベルローダーの分割手形が不渡りになった時、支店長自ら飛んで行き「私に恥をかかすな」と説得して全部支払いをさせた事もあった。当時の私の上司は戸田課長、取引先の鉄筋加工業者出口組から鉄筋1000tの先物契約の申込があり、支店長を含めた3人で検討、当時は空売りは禁止されて無く、景気も悪く未だ値下がりもありそうな気配に、一つ賭けてみようかと引当なしに契約を結んだのが結果大変な事になる。
突然石田支店長が亡くなり、松尾支店長が就任した。後々問題となる「ボディライオン・ハートラビット」と言われるようなでっぷりとした体格に似合わない小心者、難しい話になると目が血走って声も上ずり手先が震えて来る。
その時景気が急転し丸棒も急激に値上がりを始めた。空売り分は未だ100t位しか出荷されていない、何しろ2万円を切っていた丸棒価格が最終10万円になった激動の時代である。戸田課長と早速松尾支店長に空売り契約を報告、最小限の赤字で収める努力をする事で了解を求めたが「わしはそんな話聞いとらん」の一点張り、「当たり前だ支店長が亡くなったから今相談している」と戸田課長も反論したが結局赤字伝票には絶対ハンコは押さないと承認せず。
昵懇にしていたメーカー東海鋼業で何とか500tはカバー出来、残りも少し位の赤字で収まる単価交渉は出来たが赤字は絶対認めないの一点張り、当分の間客先に借用の形で赤字にならない伝票を発行して行ったが、その間値上がりが急激で、最終的には数千万の借財を弁済せざるを得ない結果となった。
長たる者判断力と決断力を最も必要するにも関わらず、誰がこのような人を支店長として送り込んだのか、結局戸田課長も嫌気がさして辞め、惜しい人材を手放したと思っている。松尾支店長は一事が万事、全てに決断力の乏しい人だった。
合併後の支店長が彼で無くて良かったと身内に思われるようでは情け無いね。

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